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感動の一冊で

28日 やっと今年の仕事納めとなり 昨日から8日間のお休みとなりました。


今年1年は 悲しみの時期が多く 今も心の整理がつくような、つかないような・・

春から ブログも急遽お休みすることにし 静かに過ごす間

何かに没頭する時間が欲しくなり その時に見つけた本があります。

書店に行くと 何度どなく目にする青い空の表紙

でも 帯のところに 零戦の文字が見え 戦記ものに少々抵抗があり

手に取ることなく その本をスルーしました。

数度目かに やはり気になって仕方なく ついに手に取ることに。。

時期は 夏になり中学生の息子が 夏休みの読書感想文の為に 本を探していた時でした。

太平洋戦争のお話か・・・気が重いし 何より零戦に詳しくないし・・・

それは 私の人生観を変える一冊となった 『永遠の0』という本でした。

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600ページ近くある小さな本でしたが たった5日という短い期間に

時には 仕事の合間に 時には 就寝前に・・と時間を忘れるほどの集中でした。

百田尚樹さんの デビュー作で 大ベストセラーとなったこの本ですが

実は そんなに話題を読んだ本と知らずに 手に取ったものでした。

『永遠の0』は 海軍戦闘機の搭乗員の生き様とその家族や戦友の話ですが 

私の知らない時代の多くの若者のたちが 後の日本の未来を思い そして家族を愛しながら

逝かなければならなかったことを物語ではあるものの 深く知り 心を揺さぶられました。

戦争があったことは 知っていても 正直なところ 深く知る必要もないと思っていました。

私は 広島県に生まれた為 原爆ドームや平和公園などにかんする平和教育を

幼い時から 学校で受けてきたので 知っているつもりでいたのかもしれません。

それでも この本の内容は 涙を誘い 私は 祖父や祖母の事を知らなくては。。

と思ったほどです。

祖父母の時代となると。。案外 知らないものです

そして 本を読み終わると 私は 祖母に会いたくなりましたが 帰省はできず

父にお願いし 母方のおばあちゃんに会いに行ってもらいました

少し耳が遠くなったので 電話の私の声が聞こえにくいので。。

私のおばあちゃんには 3才違いの兄がいました、たった2人きりの兄妹

おばあちゃんが10歳の時に 実母を亡くし 父と兄と3人で暮らしていました 

そして 昭和16年 陸軍広島工兵隊に20歳で 志願し

昭和20年4月 ニューブリテン島ラバウルにて 戦死しています。

(ここまでは いつも お墓参りの際 聞いていた話でした)

そのことが 思い浮かんだために この本にぐっと入り込んでいったのかもしれません。


祖母の兄は 結婚はしていませんでした。

祖母が見た最後の兄の姿は 兄が広島から戦地に行くとのことで 連絡をもらったため

見送りに行ったときに見た姿だそうです。元気よく笑顔で手を振る姿だったと。。。

その後 本を読んでいくと ラバウルの地上での戦いは空より激しかったとの事

物資が船で島に着く前に 撃沈され ほぼ皆無の状態が続き 陸軍部隊は自分たちで食べ物を

探し回る日々だったとのことが記されています。

想像するに それはそれは壮絶な日々ではなかったかと思うのです。

戦局が悪化していく中 食べ物もなく体力は限界になって・・

それでも 残してきた父と可愛い妹を最後の最後まで思い続けたのではないかと思うと

本を読みながら 私は見たこともない軍服をきた祖母の兄が浮かぶような気がしました。

作者の百田尚樹さんは 自分の父から聞いた戦時中の話をもとに物語を書き上げたと・・

そして そのことを次の世代に語り継ぐためとおっしゃっています。

私のたった一人のおばあちゃんは 今も元気で尾道に住んでいます。

戦争の時代を生き抜いてきた生き証人が 幸せなことに元気でいてくれてます。

その生き証人である祖母も 激動の人生と言えるかもしれません。

兄を戦地に送り 父は軍需工場で働いていたころ お嫁に行きました。

一人息子を産んですぐに 夫の戦死の知らせを受け そして 実兄の戦死の知らせ。。

嫁ぎ先にも跡取りが必要なため 産んだ息子を嫁ぎ先に残し 実家に戻る決心をします。

嫁ぎ先の義父と義母は遠縁だったため 実家に戻ることに理解を示してくれ

生まれた息子をかなり大きくなるまで 会わせるために連れてきてくれたそうです。

実家に戻った祖母は 婿入りしてくれる人と再婚し 私の母と伯父を産みます。

私の幼いころから見る祖母は 笑顔が絶えず いつも笑っています・・今もそうです

幼きときに母を失い、戦争で夫を失い 兄を失い 愛おしい息子と離れ離れの生活をしたとは

到底想像もできないくらい 可愛らしいおばあちゃんです。

でも 本の中の 戦闘機の搭乗員の多くの家族もそうだったように 私の祖母だけではなく

その時代に生きた多くの残された家族は みんな激動の人生を送り 

今に至るのだろうと思いました。

そしてもう一つ この本を読んで わかったことがありました。

父方の祖父(私が10歳の時に肝硬変で亡くなっています)は

広島に原爆が投下され がれきだらけの3日後の広島に 死体処理の仕事の為に

駆り出され 高い放射能の中で1週間作業をしたそうです。

何も知らされずに 仕事をしたため 後に 原爆手帳を持っていたとの事。

これも この夏初めて 父から聞いたことでした。

父は18年に生まれたのですが 戦後 原爆手帳を持っていると知られることは

ものすごい差別の対象になったため 私たちが大きくなっても話さなかったとの事。

今回 戦時中の話を母方の祖母に聞きたいと 父に話した時にやっと話してくれました。

一緒に10歳まで住んでいた おじいちゃんが原爆手帳を持っていたことも 

何も知らなかったんだな・・そう思うと この本は そんないろいろな私のルーツを

知るうえで 大事なきっかけになった1冊になったのでした。 



そして この『永遠の0』が 映画になったので 昨日29日 見に行ってきました。

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泣いてしまうと思ったので 一人で見に行く予定でしたが 主人も娘も一緒ということになりました。

本を読んだ息子は 塾で冬期講習中なので 行けませんでした。

結果・・・

やはり 大号泣でした

本を読んで 内容を知っているので 感動は薄いのかと思いましたが そんなことはなく

素晴らしい俳優の方々が 本の中の人物とぴたりとあっていて 驚きました。

そして CGではあるものの 零戦が空中を戦うシーンは 手に汗握るほどでした。

力が入りすぎて 筋肉痛になってしまいました。

本では 実在の戦犯の名前も出てきますし 戦局が悪化していくのが 細かく書かれていますが

映画では 残された家族のきずなが 重点に出来上がっていて 今の世代の若者にも

すんなり入り込んでいけるように 仕上がっているように感じました。

主人は 原作本は読んでいませんが 何か感じたようで 
 
戦争で母が疎開しなければ 父と出会ってなく 俺は生まれていないな。。

と 見終わった後に ポツリと話しました。

娘は 戦闘シーンでは 両手で顔を覆うほど 衝撃を受けたようです。

10歳の娘には ちょっと衝撃的だったかもしれません。

息子は 本を読んだ後 感想文に 自分と同じくらいの少年まで 特攻隊員として

零戦に搭乗させなければならなかった 時代の事とその搭乗員の気持ちを知り

愕然としたと書いています。

そして今もこうしている時も この地球上で 戦争が起こっていることが残念だと。。

世界の人々が 手に手を取り 平和な時代を自分たちがつくっていかなければとも

書いてくれていたので 本を読み何かを感じたのかもしれません。

賛否意見があり いい本だという人と 最低だという方もいますが

私自身は 自分の真の家族が見えたきっかけにもなり 映画も感動しました。

eienn2.jpg

多くの若い命がなくなった数だけ 悲しみがあり そして

そのご家族には 大変な苦労と人生があったのではないかと そう思っています。

息子の受験が終わったら 広島に帰省し おばあちゃんに会いに行って

戦時中の事を きちんと話を聞いてみたいと思っています。







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コメント

NoTitle

原爆に関しては、なにもいえません。
ただ、家系にとって戦争の傷跡はずいぶんと被ったようです。
あっけらかんと生活してますが、言えぬこと多分にしょってますよ
百田氏の本 手元にありますがまだ開いてません
1月6日までに読もうか、、、読むまいか、、、

2013/12/30 (Mon) 22:48 | あまなつ #zlH5Excs | URL | 編集
父の話

戦争と言えば・・・私の父の部隊にある有名な小説家(今でも多くの著書があります)が従軍記者として同行していたそうです。その人が書いた小説の中に父の事が書いてありました。
晩年まで父は戦争の事は何も話してくれず亡くなりました。
父の死後その小説を探しあて、読みながら「そうだったのか」と後でしみじみと父の事を忍びました。今は、その本が父の形見のようになりました。

2013/12/31 (Tue) 07:50 | #- | URL | 編集
父の話

上の「父の話」は「あすか」です。

2013/12/31 (Tue) 07:52 | あすか #- | URL | 編集
あまなつさんへ

コメントありがとうございます

戦争の傷跡は 何年たっても 癒えることはないのでしょうね。
私たち 戦後生まれは 本当に学校で教わることでしか ふれることがありません。
しかし どんな形にせよ 史実は変えることはできません
過去は 変えられませんが 未来は 変えていけると思いたいです。

2013/12/31 (Tue) 11:23 | みるくぱん #- | URL | 編集
あすかさんへ

コメントありがとうございます

お父様の事を書いてある小説。。あすかさんの宝物ですね
今の政治を批判するつもりも 肯定するつもりもまったくありませんが
命の重みは 何よりも重く 軽視すべきではないと思っています。

お父様 何も話せなかったのでしょうね
それほど 心に受けた傷が深かったかと思います。

2013/12/31 (Tue) 11:29 | みるくぱん #- | URL | 編集
NoTitle

「永遠の零」、本は手にしたことがないのですが、
今年の夏にジブリの「風立ちぬ」を見てきたときに
「永遠の零」の予告が流れていました。
短い時間の予告でしたが、それだけで
号泣してしまった私です。

映画館で見たいと思っています。

2013/12/31 (Tue) 16:40 | とほ娘 #- | URL | 編集
とほ娘さんへ

コメントありがとうございます
『風立ちぬ』を見に行けなかったので こちらはDVDに頼ろうと思っています。
『永遠の0』は 本を完読した時から 知ることは使命のような気になり
映画も見にいきましたが やはり涙なしでは 見れません。
堀越二郎さんは 戦後 多くの若者が自分が作り出した零戦で亡くなったことを
懺悔されています。
純粋に飛行機にあこがれて めざしたものが 殺戮兵器となったことを生涯悩まれていたと…
志願兵も召集兵も、このような悲劇をだれが想像できたでしょう
このような惨劇を2度と繰り返さないためにも 史実を知ったり このような映画をみて当時の事を知るのもいいかと思います
ぜひ、見にいかれてください

2013/12/31 (Tue) 21:54 | みるくぱん #- | URL | 編集

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